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大きな手小さな手あたたかい手冷たい手差し伸べられた手振りほどかれた手……多くの手に触れてきたけど一番好きなのはいつもつながっている柔らかな君の手
高いビルから見下ろすと住み慣れた街もとても新鮮な眺めなのに悪天候のせいで思い出探しも記憶の焼付けも中途半端今日去るこの街をもっとはっきり見ておきたかったのにただ晴れていたところで一体どれだけの景色が見れただろうか目の前を潤すのはガラスを叩く雨だけじゃなくて……さよなら愛しい人が暮らす街
子供の頃のなぞなぞだけどやってみる?「うん、任しな!」末期症状でもないのに病名を口にしない病気ってなーんだ「えーと、返答せん!」惜しいけどブッブー答えは「言えん」よ「あーそっかぁ」じゃあ次ね学校で反対できない場所ってどーこだ!「えーと……学級会とか?」答えは「校庭」つまり肯定ってことよ「あらら連敗だな」でも良かった危うく「君の前」って答えてブッ飛ばされるところだったよ
春の空空に雲雲に風風の波波の香香る花花に光光の季季は春巡る春
しばらく同じレールの上を連なって来たけど次のポイントで君とはお別れだ僕は真っすぐ進むけど切り離された君は大きく右に曲がって違う世界へ旅立って行くあっちは名残り雪かも十分に注意してそれから事故にも気をつけてそれじゃ時間だからお先にもう振り向かないよ君は泣いているのか笑っているのか分からないけど切ないからねどっちであっても……
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